ぼくはバカだ――息子の口ぐせ

子育て

2年生になって支援クラスに在籍するようになっても、息子の心には自信のなさが残っていました。
当時、息子の口からよく出ていた言葉は「ぼくはバカだ」でした。


自己否定の言葉に、胸が痛んだ

音読でつまると「バカだから読めない」
書き取りが間に合わないと「どうせぼくはできない」
そんなふうに、できないことを「自分の価値」と結びつけてしまう息子の姿に、私は何度も胸が苦しくなりました。「そんなことないよ」と言葉をかけても、本人の中にある『できない自分=ダメな自分』という思い込みは簡単には消えませんでした。周りと比べてしまうその気持ちは、私も痛いほどよくわかりました。


できたね、を一緒に見つける

私にできることは、「ダメなところを直す」ことではなく、「できたことを一緒に見つける」ことでした。ほんの小さなことでも、「できたね」と伝えるようにしました。漢字を一文字書けた、音読を一行読めた――その一つひとつが、少しずつ息子の心に積み重なっていったように思います。「ぼくはバカだ」が「やってみようかな」に変わる日を、これからも見守っていきたいです。

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